イラン人っぽい顔をした先輩の話

By on 10月 25th, 2014.
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それなりに大きいサークルで、様々な個性的な人でひしめきあっていました。その中に、ハーフというか、イラン人やイラク人っぽい顔立ちの先輩が一人いました。眉毛が濃くて、色は全体的に黒く、どちらかと言うと濃い顔立ちをしていて、確かにそれっぽく見えてしまいます。

しかしハーフなわけでも、イラン人なわけでもなく、純正日本人なので、私は特に気にせず、普通に接していました。しかしそんな先輩にとって、悲劇が起こってしまったのです。それは1993年の秋ごろでした。日本は史上初のワールドカップ出場にリーチをかけており、日本中がサッカー一色でした。

そして日本とイラク戦で悲劇は起こったのです。イラクに勝てば、日本の史上初ワールドカップ出場が決まるという時です。日本は2-1で勝ち越していました。しかしロスタイム、イラクに同点に追いつかれてしまいます。そして試合終了、日本はあと一歩のところで、ワールドカップ出場を逃してしまったのです。後にこれはドーハの悲劇と呼ばれました。

そしてそのドーハの悲劇の翌日、私がいつもの通りにサークルの集合場所に行くと、なにやらもめているようでした。二人の先輩が喧嘩をしていたようです。それを後輩数名が必死にとめています。何事かと私も駆けつけました。そして周りのメンバーから事情を聞きます。喧嘩している先輩の一人は、そのイラン人のような顔立ちの先輩でした。

私は事情を聞く前から、なんとなくわかってしまいました。しかし念のために話を聞くと、まさにその通りだったので、ついため息をついてしまったのです。何のことはありません。本当にくだらない理由なのです。原因は、先日のイラク戦敗退と密接に関わっているのです。

イラン人のような顔立ちの先輩は、学校で色々な友達に散々言われたそうです。お前のせいで負けたんだとか、イラクのスパイだろなど、その顔立ちのせいで、です。もちろん冗談でしょうが、行く先々で似たような事を言われてうんざいしていたそうです。そしてその後、サークルの集合場所にやってきました。

私から見たら先輩ですが、そのイラン人の顔立ちの先輩から見たら後輩である人に、また同じような事を言われたそうです。同級生ならいざしらず、後輩にまで言われ、かっとなったそうです。顔が似ているだけで、ここまで面倒なことになるとは、大学生とはいえ、まだまだ未熟だなと、後輩ながら思ったのも、今となってはいい思い出です。

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